黒田節 (筑前今様)     櫛野節謡

福岡県 旧福岡藩領に愛唱された、今様調の唄(筑前今様)ともいう。今様は 平安時代中期から流行した 

新様式の歌謡。七五調四句からなり 、 白拍子遊女が歌い、宮廷貴紳にも愛唱され 宮中の節会にも歌われた。

雅楽旋律で唄うのが(越天楽今様)で、この唄を福岡藩の黒田武士は特に愛唱し 唄うばかりでなく、

藩主をはじめとして新しい歌詞を作って興じ、これを填詞(てんし)といった。福岡の今様は明治になってから

俗謡の影響も受けて、陽旋律から陰旋律に変わった。昭和三年NHK福岡放送局の芸能係井上精三はこの唄を

(黒田節)と名を替え全国に放送した。男性的で親しみやすい曲調は大衆に愛され一躍福岡の代表民謡となった。

                                               (雄山閣  日本民謡大事典より)

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黒田節 歌詞


酒は飲め飲め 飲むならば  日ノ本一のこの槍を 飲み取るほどに飲むならば  これぞ真の黒田武士

峰の嵐か松風か 訪ねる人の琴の音か 駒ひき止めて立ち寄れば 爪音高き想夫恋

古き都に来てみれば 浅茅が原(あさじがはら)とぞなりにける 月の光はくまなきて 秋風のみぞ身にはしむ

花より明るく 三芳野(みよしの)の 春のあけぼの見わたせば 唐人(もろこしびと)も高麗人(こまびと)も 大和心になりぬべし

春のやよいのあけぼのに  四方(よも)の山べを見わたせば  唐人(もろこしびと)も高麗人(こまびと)も 大和心になりぬべし

春のやよいのあけぼのに  四方(よも)の山べを見わたせば  花盛りかもしら雲の  かからぬ峰こそ なかりけれ

花たちばなも匂うなり  軒のあやめも薫るなり  夕暮さまのさみだれに  山ほととぎす名乗るなり

秋の初めになりぬれば  ことしも半ばは過ぎにけり  わがよ更けゆく月影の  かたぶく見るこそ あわれなれ

冬の夜寒の朝ぼらけ  ちぎりし山路は雪ふかし  心のあとはつかねども  思いやるこそ あわれなれ

君の晴着のお姿を 寿祝う鶴と亀 松竹梅のよろこびを 幾千代までも祈るらん  

皇御国(すめらみくに)の武士(もののふ)は  いかなる事をか勤むべし ただ身に持てる真心を 君と親とに 尽くすまで

飲めと注ぎ足す大盃に  干さねば名折れ意地がある  殿には背くことなれど  見事重ねよ 黒田武士

武士に二言は無きものと  手に取る名槍日本号  酔足固く踏締めて  舞うか一節(さし)黒田武士

槍は一筋肩に掛け  馬上に豊か母里太兵衛  駒引き帰る武士(もののふ)は 誉名も高き 黒田武士

 

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